ペットの災害対策
災害が起こったときに最初に行うことは、飼い主自身やご家族の安全確保ですが、ペットの安全確保についても、普段から考え備えておく必要があります。十分な水や食料のほか、常備薬等も用意し、避難所や避難ルートを確認しておくなど、いざというときに慌てないように、ペットに基本的なしつけをし、備えておきましょう。避難するときは、ペットと一緒に避難(同行避難)できるよう、日頃からキャリーバックやケージに入ることなどに慣れさせておくことも必要です。
1 日頃からの災害への備え
飼い主にとって、ペットは家族と同様になくてはならない大切な存在です。災害が発生した際に、ペットと一緒にスムーズに避難できるようにするため、ペットの飼い主が次のことを日頃から備えておくことが非常に大切です。
(1)避難先の検討
ペットと一緒に避難する場合は、避難所への避難に限らず、あらかじめ避難先を決めておくことや確認しておくことが大切です。
(2)健康管理としつけ
災害が発生し、避難先への避難を余儀なくされる場合、人に限らずペットにも大きなストレスが生じます。また、避難先によっては、大勢の人や見知らぬペットと一緒に生活することとなり、ペットにとって体調を崩す原因にもなります。そのため、普段から健康状態に注意するとともに、ブラッシング等でペットの体を清潔に保ちましょう。また、ワクチン接種や寄生虫の駆除などもしっかり行ってください。
避難所での生活で周りの方へ迷惑にならないように、むやみに吠えない、決められた場所で排泄ができる、キャリーバッグやケージの中に慣らしておくなどのしつけも含めて、飼い主がペットの行動を管理できるようにしてください。
(3)備蓄品の用意
避難所では、ペットに対する準備は基本的に飼い主の責任になります。他の避難先でも十分な準備がされているとは限りません。そのため、必要な物資の備蓄をしましょう。
(4)迷子札・マイクロチップなど
突然の災害ではペットとはぐれてしまうかもしれません。ペットがどこかで保護されたときに、すぐに飼い主が分かるように、普段から身元が特定できるものを付けておきましょう。
2 災害が発生した時の対応フロー(地震発生時)
発災から避難開始まで
(1)まずは飼い主の身の安全を
飼い主が動転してしまうとペットにも伝わってしまいます。まず飼い主が落ち着いて、普段通りの言葉をかけるなど、ペットを落ち着かせるように努めましょう。
災害が発生すると、ペットもパニックになり普段と異なる行動をすることがあります。不用意に手を出して咬まれるなどのケガに注意しましょう。
(2)ペットの安全の確保
非常持出袋や備蓄品を用意し、火災防止のため、電気のブレーカーとガス栓を切ります。この時にガラスの飛散や倒壊家具に注意して、落ち着いて行動しましょう。
犬の場合
・リードをつけて、首輪が緩んでないか確認しましょう。
・小型犬などはリードを付け、キャリーバッグ等に入れると良いでしょう。
猫の場合
・キャリーバッグやケージに入れます。
・キャリーバッグなどの扉が開かないように注意しましょう。
(3)避難の用意
災害発生時は人も動物も興奮した状態となり、ペットも普段とは違う行動をとることも考えられますので、リードは放さないようにしっかり持ち、キャリーバッグやケージはしっかり抱えて飛び出さないようにしましょう。
倒壊した建物や切れた電線など、避難経路には危険な箇所がたくさんあります。足元や頭上に気を配り、落ち着いて行動しましょう。
3 避難所でのペット受け入れ
(1)避難所で受け入れ可能なペットの種類
ペットのうち、犬・猫・小動物(フェレット、ハムスターなどの哺乳類)で、飼い主の責任において飼育できるものとし、以下の条件を満たすもの。
※環境省で定める特定動物(危険な動物)、爬虫類・魚類などのヒーターやエアーポンプなど付帯設備を必要とする動物の受け入れはできません。
(2)避難所で受け入れるペットの条件
ケージや容器を持参し、その中で生活ができること。
ペット用のフード、水、トイレ用品などの生活用品を用意していること。
(3)避難所での注意点
周りの避難者への配慮
避難所にはたくさんの人が集まります。動物が好きな人、動物が嫌いな人、動物アレルギーを持つ人、ペットに不用意に手を出しかねない幼い子供など、様々な人が避難してきます。これまでの災害では、動物が避難所生活において心の支えになったとの声がある一方で、ペットに関するトラブル(鳴き声・咬みつき事故・盗難・脱走など)が発生することも考えられます。避難所では、ペットの世話や食料の確保、飼養場所の管理、ペットに関するトラブルの解決は全て飼い主の責任で行うことになります。このため飼い主は、衛生上の管理はもちろん、飼い主同士で周りに配慮したルールを作り、助け合うことが重要です。
ペットの健康管理
災害時には人もペットも大きなストレスを感じます。また、物資の不足、免疫力の低下など人もペットも体調を崩し、病気が発生しやすくなります。そのため、ペットの排泄などは決められた場所で行い、衛生の維持に努めましょう。
ペットもストレス下にあるため、むやみに吠える、周りの人を怖がり攻撃的になる、食欲低下などの問題が発生します。体調に気を配り、不安を取り除くように心がけましょう。
(4)被害状況が落ち着いてからの流れ
発災してから24 時間後を目安に、被害状況がある程度落ち着いたと判断されたら、自宅が居住可能な状態にある方はペットと共に帰宅します。自宅が被災し、帰宅困難な方は、開設されている避難所への同伴避難となります。同伴避難後も周りの避難者への配慮はペットの健康管理を心がけましょう。
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